冬の電気代が高くなるNG習慣と見直すべき節約術3選
寒い冬、暖房や加湿器の使用で電気代が急上昇していませんか?実は、ちょっとした使い方の違いで電気代は大きく変わります。この記事では、冬にやりがちなNG習慣と、その改善方法を具体的に紹介します。
電気代が高くなる原因は「NG習慣」にあり
冬は暖房器具や加湿器、照明の使用時間が長くなるため、電気代がかさみやすい季節です。しかし「寒いから仕方ない」と諦めていませんか?実は、無意識にやっている習慣を見直すだけで、大きな節約につながります。そこで今回は、誰でも簡単に取り入れられる改善策をまとめました。
NG習慣1:暖房をこまめにオンオフする
「電気代を抑えるにはこまめに消す方が良い」そう考えていませんか?実は逆効果です。エアコンや床暖房は立ち上げ時に最も電力を消費するため、短時間でオンオフを繰り返すと、かえって電気代が増えます。
これは有名な話ですが、実験結果を見れば一目瞭然です。
エアコン電気代比較実験の結果
- 実施機関:ダイキン工業株式会社
- 測定時間:9:00~18:00(9時間)
- 比較パターン:
- つけっぱなし運転
- 30分ごとにオンオフ
【消費電力の比較】
運転パターン | 消費電力 |
つけっぱなし | 4.40 kWh |
こまめにオンオフ | 5.75 kWh |
【電気代の目安】(31円/kWh換算)
運転パターン | 電気代 |
つけっぱなし | 約136円 |
こまめにオンオフ | 約178円 |
結果は明らかで、こまめに切るよりつけっぱなしの方が42円も安いというデータが出ています。原因は、エアコンは起動直後に大量の電力を使うためです。
改善策:設定温度は18〜20℃を目安にし、運転を継続したまま弱運転に切り替えましょう。さらに、サーキュレーターを併用すれば暖気が部屋全体に循環し、効率が上がります。
NG習慣2:エアコンのフィルター掃除を怠る
エアコンのフィルターにほこりが詰まると、空気の流れが悪くなり、余計な電力を消費します。たった1〜2mmのほこりでも、消費電力は約10%増えることもあります。
さらに、ほこりは健康にも悪影響を与えます。実際、ハウスダストアレルギーを発症し、長年喘息と誤診されていた方が、フィルター掃除で改善した事例もあります。
出典:Adobe Stock
改善策:最低でもシーズンごとに、できれば2週間〜1カ月に1回フィルター掃除をしましょう。掃除機でほこりを吸い取るだけでも効果的です。
NG習慣3:加湿をしない
暖房を使うと部屋の湿度が下がり、体感温度が低くなります。湿度が40〜60%に保たれていれば、室温がやや低くても暖かく感じます。
最近のエアコンには湿度管理機能が付いているモデルも多いので、一度確認してみてください。
出典:Adobe Stock
改善策:加湿器を使う、濡れタオルを干す、ヤカンでお湯を沸かすなど、簡単な方法で湿度をキープしましょう。
まとめ:冬の節電は「習慣の見直し」から
- 暖房はこまめに切らず、弱運転でキープ
- フィルター掃除は最低でもシーズンごとに
- 湿度40〜60%を保って体感温度アップ
電気代を大きく減らすには、こうした小さな工夫が重要です。今日からできる節電習慣を取り入れて、快適でお財布に優しい冬を過ごしましょう。
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