窓際が寒い原因は「サッシの隙間」にあった
冬の暖房中、ふと窓辺に近づくと「ひんやりした空気」を感じたことはありませんか? 実はこの冷気、窓ガラスそのものよりもサッシ(窓枠)部分からの冷気が原因であることが多いです。
たとえば、私の家では、部屋がしっかり暖まった後に窓に手をかざしてみると、サッシから明らかに冷気が流れてくるのを感じました。築年数が浅くても、シーリングやパッキンの劣化によって、小さな隙間ができることがあるようです。
とはいえ、1年点検や2年点検の際にも、こうした部分は見逃されがちです。特に、窓のシーリング部分は日常的に気にしない場所なので、気づきにくいかもしれません。
コーキング材(シーリング材)は、水分が蒸発して硬化する仕組みの素材です。乾燥する冬場には、中の水分が減って「痩せる」ため、隙間が生じやすくなります。これは素材の性質上、避けられない現象です。したがって、定期的な点検が大切です。
出典:photoAC
隙間テープで冷気をカット
もっとも手軽な対策は「隙間テープ」を貼ることです。最近は窓サッシ専用の製品も販売されており、サッシの内側に貼るだけで、外気の侵入をかなり軽減できます。
実際に私が使ったところ、冷気の流れが明らかに弱まり、エアコンの暖房効率も上がったように感じました。
ただし、貼る前にしっかりとアルコールなどで掃除しておくのが重要です。なぜなら、汚れが残っていると、粘着力が弱くなってすぐに剥がれてしまうからです。
また、窓枠の素材によっては、アルコールで塗装が剥がれる可能性もあります。そのため、目立たない場所でテストしてからの使用をおすすめします。
劣化したシーリングは「コーキングし直し」で改善
隙間テープだけでは不十分な場合、根本的な原因は「窓のシーリング(コーキング)」の劣化かもしれません。シール材が痩せて隙間ができると、そこから冷気が入り込んでしまいます。
私の家でも、築3年目で一部の窓のシーリングが痩せていたため、自分でコーキングをやり直しました。作業はやや手間ですが、密閉性が格段に改善し、暖房の効きも良くなりました。
とはいえ、コーキング材は非常に粘着性が高く、手や壁などに付くと取れません。失敗すると大惨事になることもあるため、まずは小さな範囲で練習するのが安心です。
たとえば、お風呂場や洗面所で使う「バスコーク」などを使って感覚をつかむのもおすすめです。
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冷気対策は小さな工夫の積み重ねが大切
窓まわりの冷気を防ぐには、「すき間を埋める」+「断熱する」の両面からの対策が効果的です。
隙間テープやコーキングに加えて、断熱シートや厚手のカーテンを組み合わせると、さらに快適な空間が作れます。
「本当に効果があるの?」と感じる方は、一度、真冬に窓枠にガムテープを貼って試してみてください。冷気の違いが手に取るように分かるはずです。
まとめ:窓サッシの冷気対策で暖房効率アップ
- 暖房中に窓サッシに手をかざすと冷気の有無がわかる
- 隙間テープを使えば冷気をある程度カットできる
- シーリング材が痩せていたら、コーキングで補修可能
- 断熱シートやカーテンとの併用でさらに効果アップ
部屋を暖めてもなんだか寒い…と感じている方は、ぜひ一度、窓まわりのチェックから始めてみてください。小さな工夫で大きな快適さが得られますよ。
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